身近にある巨木を探してみよう!(1)
皆さんのお住まいの地域には、地元で有名な巨木や変わった樹木などはありますか?よく見かけるあの木も、調べてみると国の天然記念物に指定されるほど、貴重な存在ということがあります。
まずはシリーズ第1回目ということで、森ワク編集部の身近なところで発見した「千光寺の五本杉」(岐阜県高山市丹生川町)を紹介します!
千光寺は約1600年前に飛騨の豪族であった両面宿儺(りょうめんすくな)が開山し、約1200年前に真如親王(弘法大師の十大弟子の一人)が建立した高野山真言宗に属する寺院です。最近は「円空仏の寺」としてもその名が知られています。
海抜900mの袈裟山に広がる寺は建物だけでなく、山全体が信仰の対象となっています。
そして、この参道の途中にある、山腹にどっしりと構えているのが「千光寺の五本杉」です。樹齢は約1200年。幹周囲約12m、樹高約47m、地上6mほどのところまで5本の枝に分かれており、そこからまっすぐ空へと伸びていることから「五本杉」と呼ばれています。もちろんこの巨木も信仰の対象です。
突撃!千光寺の五本杉
まずは参道の入り口から山を登っていきます。
車で数分登ったところで、五本杉の看板が!
すぐそばに駐車場があったので、そこに駐車して矢印が指す方へ進んでみました。
遊歩道沿いに歩みを進めます。
すると…、
「おお!あれか!」
すぐにそれらしき巨木が出現!
谷側に回り込んでさらに近付きます。
確かにでかい…!
陽がよく当たる側面の枝がよく成長していますね。太い枝が何本もうねうねと千手観音のように突き出ている様子は間近で見ると迫力満点!
千光寺の歴史とともに1200年もここでずっと佇んでいたんだなあと想像すると、神々しさを感じる一方で、なんだか愛おしいようなほっこりする心持ちになりました。
冷静に考えて、1000年以上も生きられる樹木ってすごいですよね。自力で生きる場所を変えられない状態で周囲の環境もさまざまな変化もあっただろうにも関わらず、それだけの長さを生き抜ける生命力に感嘆してしまいます。
この千光寺の五本杉は一例にすぎず、意外と皆さんの身の回りにも、とんでもない歴史や物語を持った木々が存在しているかもしれません。見つけた際はぜひ森ワクへご一報を!
千光寺
〒506-2135 岐阜県高山市丹生川町下保1553
0577-78-1021
ホームページ http://senkouji.com/
参考URL:https://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/bunka/bunkazai/17768/tennen/sennkouji.html
(岐阜県公式ホームページ)