茶の湯の歴史〜名古屋と高山の関わり〜 

10月30日〜11月30日まで飛騨高山の森まつりが開催!

茶の湯の歴史を学んだあとは、街中を着物で歩いてみてはいかがでしょうか。
着付けを体験できるオススメの企画はこちら。

着付けで日本美人!

期間中の毎週日曜日は着物の着付けとセットで茶道体験or升スイーツが楽しめます!moriwaku cafe 3Fの「Blow Dry Bar(ブロードライバー)」で着付けとヘアセットをしたら、せっかくの休日、非日常を体験するために都会の中を着物で優雅に歩いてみてはいかがでしょうか♪

「Blow Dry Bar」はNY発祥、東海地方初上陸!月額制の超人気ヘアアレンジ専門店!
本来ヘアセット2160円のところ、着付け+お茶体験or升スイーツセットで5000円というお得なコースです♪

※要予約。各コース1日10名限定。予約はこちらから↓
https://goo.gl/forms/Tmdzjj2uQwULzaJm1

日時:11月中の毎週日曜日

※1.予約順に着付けをスタートし、最終12時に着付けが完了する予定です。着付け開始時間に付きましては予約完了後メールをお送りさせていただきます。
※2.お茶体験コースを選択のお客様
※3.升スイーツを選択のお客様

場所:moriwaku cafe 2F 3F(名古屋市中区錦2-9-20)
参加料金:5000円(税別)※着付け・ヘアセット・お茶体験(和菓子付き)or升スイーツ+ドリンク込み。

その他コースもございます!

●ヘアセットと着付けのみ
日時:上記と同じ。9:00~12:00受付。16:30までに着物返却。
参加料金:3500円

●お茶体験のみ(黒糖まんじゅう付)
日時:上記と同じ。14:00~15:30
参加料金:2000円

●升イーツのみ(ドリンクなし)
日時:上記と同じ。14:30~
料金:1200円

 

飛騨の森まつりイベントでは他にも、いろいろな企画が楽しめますよ♪
詳しくはこちらの記事も要チェック!
https://moriwaku.jp/features/1576

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金森一族

高山はよく“小京都”とも呼ばれ、古い町並みが広がり、京都から持ち込まれた文化が息づいています。では、その起源はどこからやってきたのでしょうか。現在の高山の城下町や京文化は金森一族によって築かれたものです。最初のきっかけを作ったのは、高山藩初代藩主・金森長近(ながちか)でした。彼は高山城を築城し、さらに城下町を作ってのちの高山独自の文化の基礎を築き上げていきました。そこから、6代に渡る107年間の金森家による高山統治が始まったのです。

お茶の歴史

長近は、千利休らに茶の湯を習うなど教養を備えた、桃山期の第一級の茶人でした。そのため京文化に対しての理解も深く、京都の町並みを模した城下町を作りました。今でも飛騨の匠の高い技術力と京都建築技術が合わさった古い町並みがそのままのかたちで色濃く残っています。

さて、長近の養子である金森可重(ありしげ)もまた千道安(せんのどうあん)のもとで学ぶなど茶の湯に秀でていました。その息子・金森宗和の代で金森家の茶道は大成します。

金森宗和から起こった流派を「宗和流(そうわりゅう)」といい、現在にも受け継がれています(現在18代目)。
雅な道具を好んだことから「姫宗和(ひめそうわ)」とも呼ばれ、当時の茶道に大きな影響を与えました。また、名古屋の町方にきちんと体系化された茶の湯の系統として伝わったのは宗和流が初めてでした。

名古屋の京町に「鉄屋の正三郎」という富裕商家の人がいました。この人物は自ら茶の師を求め京に上り、金森宗和の直門だった京・北野の松梅院・俊岳という僧侶に師事し、名古屋に戻って、名古屋茶道の口火をきりました。享保のころまで名古屋の町衆の間では宗和流が栄えていたそうです。
*千道安:安土桃山・江戸前期の茶人

 

金森宗和にまつわる書籍

名古屋の“伏見”の由来は京都にあり

京都にも名古屋にも全く同じ地名の伏見があります。実は、名古屋の伏見は京都の地名が由来となっています。山城国伏見(京都府京都市)の人、“伏見屋六兵衛”が居住したことからこの町名が生じたそうです。

長近は、京都の伏見に豊臣秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)*として、ほとんどを秀吉のそばで暮らしました。したがって、飛騨を平定したとはいえ、彼の任務は、御伽衆としての任務がほとんどで、生活の拠点は京都にあったといわれています。実際に金森家の屋敷もあり、長近が亡くなったのもこの京都の伏見だといわれています。
そんな長近は、京都の伏見で優雅にお茶をたてていたことでしょう。
*御伽衆(おとぎしゅう):戦国時代から江戸時代初期にかけて大名家に存在した職掌。主君のそば近くにいて話相手をする役のこと

2017年8月にオープンした「moriwaku cafe(運営元:飛騨五木株式会社)」があるのは名古屋の伏見です。ここを拠点とするのはなんだかとてもご縁がありますね。

 

森ワクカフェ2F

<参考文献>
『金森戦記 金森長近』http://www.geocities.jp/heavenryo/(20170920アクセス)
『飛騨の歴史再発見!』http://hidasaihakken.hida-ch.com/e75978.html(20170920アクセス)
高山市制50周年/金森公領国400年記念工事推進協議会 昭和61年5月31日第1刷発行
『飛騨 金森史』 財団法人 金森公顕彰会