ぬくもりという暖かさ 薪ストーブの魅力をお伝えします
どんどん春に近づいていますが、まだまだ寒い日が続いて暖房器具から離れられないですよね。皆さんの家にある暖房家具といえばエアコンやこたつ、石油ストーブ、ホットカーペットなどなど。小さいころに読んだグリム童話などには、薪ストーブなんかもよく出てきます。でも実際薪ストーブのある家庭なんて、日本にどれくらいいるのでしょうか。維持費もかかるし、薪から買わないといけないし、何よりも手間がかかる。そんなイメージで薪ストーブを遠ざけてしまう人も少なくはないはず。しかし、薪ストーブは人にとっても環境にとっても優しい、とても魅力的なものなんです。今回はみなさんの知らない『薪ストーブの魅力』について、ご紹介します。
家庭に備わる暖房器具の実態とは!?
実際、日本の家庭で一般的に使われる暖房器具の割合がどうなっているか気になりませんか?そこで調べてみたところ、なんと約70%がエアコンを使用していることが分かりました。また、続く第2位はこたつ。第3位はホットカーペット。石油ファンヒーター、電気ストーブに続いて、石油ストーブは第6位という結果でした。まず、エアコンの普及率がこんなにも高いことに驚き。そしてなんといっても石油ストーブの第6位。個人的にもっと石油ストーブの割合が高いと思っていたので、この結果は衝撃的でした。
エアコンが環境に与える影響
石油ストーブは石油を燃やすため、CO₂が発生し地球環境に悪い影響を与えることは何となく皆さんも予想できるかと思います。それでは、エアコンはどうなるでしょうか?何も燃やさないし、地球に優しい暖房器具!というイメージを持つ人も少なくないでしょう。
しかし、実はエアコンも環境破壊を招く原因となっているのです。
エアコンの中では、室内機と室外機の間を「冷媒」と呼ばれるガスがぐるぐる回っています。
冷媒の役割は、空気の中にある「熱」を運ぶこと。 冷房時には部屋の熱を外に、暖房時には外の熱を部屋に移動させます。
出典:
https://www.daikin.co.jp/csr/information/lecture/lec04.html
そして、その冷媒をつくるのがフロンという地球温暖化を引き起こす温室効果ガスなのです。つまり、エアコンを使用していても、CO₂と同じ温室効果ガスのフロンが地球温暖化を招いてしまうのです。
それでは薪ストーブは何が違うの??
そこで、薪ストーブの話題に戻りましょう。薪ストーブも、石油ストーブと同じで物を燃やすし、エアコンのように温室効果ガスのCO₂も排出する。そんな薪ストーブのどこが環境に優しいのか。
まず、CO₂排出量の問題。石油ストーブと同じように、薪ストーブも木を燃やすためCO₂が発生することに変わりありません。しかし、この薪ストーブで発生したCO₂は木が生長する上で吸収したものなので、薪を燃やしても地球上のCO₂の総量は変わらないのです。したがって、石油ストーブではCO₂の量が一方的に増えてしまうのに対し、薪ストーブだと地球上のCO₂が増えることがないということです。
また、薪ストーブは遠赤外線を放射させるため、家や人、家具などを暖め、さらにそれらも暖かさを発生させます。太陽の光でポカポカするのも、この遠赤外線の働きです。エアコンのように空気を舞って暖めるのではなく、熱を感じて暖まることができるので人にも優しいのです。
いかがでしたか。薪ストーブを家庭にというのは厳しいかもしれませんが、実際人にも環境にも優しい素敵な暖房器具なんです。今回のこの記事で薪ストーブに対する壁が少しでもなくなればなと思います。