燻製の作り方
まずは道具をそろえよう!
燻製をするとなると、「立派で高価な燻製の道具を買わなければ…」というイメージがありませんか?それに、バーベキューのように屋外でなければいけないと思っている方も多くいるのではないでしょうか。いえいえ、実は家の中で、しかもキッチンにあるような調理器具をそろえれば十分なんです! まずは以下のツールを探してみてください♪
「スモーカー(フライパン、土鍋、中華鍋など)」
・ 煙の成分が染みつきやすいので専用道具として使うのがベスト。ほぼ空焚き状態となるため通常よりも道具が劣化しやすいので、“そろそろ買い換えようかな”と思っていたフライパンなどでOKです!
・ 熱が伝わりやすい中華鍋は煙も出やすくておすすめです。
「フタ」
・ できるだけ鍋にぴったりサイズのものを。煙と熱が逃げにくくなるので、より快適に燻製ができます。
・ 上の写真のようなガラス製のものだと、燻し具合が見えるので火加減や燻製時間など調整しやすいですよ♪
「網」
・ あらかじめ鍋の直径を測っておき、鍋の中に収まるサイズの丸い焼き網を用意しましょう。フタと同様に、煙と熱が逃げにくくなります。もちろん、多少はみ出しても(下の写真)燻製することができます。
・ 焼き網は100均に売っているものでOK!
「アルミホイル」
・ 燻製チップや細かい食材などを乗せるために使います。
・ 100均やホームセンターに売っている焼き肉のタレ皿をチップ入れに使うと便利です。
「燻製チップ」
・ 1回分の使用量の目安は約15gです。
※使用する道具のちがいなどにより多少変動します。
・ 燻製チップはこちらからお買い求めいただけます↓
https://shop.moriwaku.jp/products/sugimokku-gifu
「食材」
・ 初めての方にはチーズや味玉、ウインナー・ベーコン、サラダチキンなどがおすすめです。
・ 水分を多く含む食材は酸っぱい仕上がりになってしまうので、すでに乾燥済のものorある程度水分を取り除いてから使うのが、おいしい燻製の鉄則です!
・ 素材自体の味が薄いものは煙の味しかしないことがあります。すでに味付けされている食材を使用するのがベターです。お肉やお魚などは塩をすり込んで一晩冷蔵庫で寝かす“下処理”をするのが一般的。
・ 正解はありません! 色んな食材を試してみるのが燻製の醍醐味です。自分だけのおいしい発見があるかもしれませんね^^
いよいよ本番!
キッチンのコンロで燻製する場合は換気扇をまわして行ってください。家の中に燻製の香りが充満するのはちょっと困るかな…という方は庭先などでカセットコンロを使って燻製するのもおすすめです。もちろん、キャンプやバーベキューといったシーンでも作ることができます!
① チップをセット
写真のように鍋底にチップを置きます。鍋とアルミホイルの両面がしっかりと接地するようにセットしてください。そうすることで、熱が伝わりやすくなり、燻煙も出やすくなります。
※写真のように100均やホームセンターに売っている焼き肉のタレ皿をチップ入れに使うと便利です。タレ皿の上に網を乗せることもできるようになります
② 食材をセット
網を敷き、その上に食材を乗せます。
※チーズなどの熱すると溶けてしまうもの、網目より細かいものを乗せるときは、食材の下にアルミホイルを敷いてご使用ください
③ 最初は強火で加熱!
チップから煙が勢いよく出てくるまでフタを閉めて強火で加熱します。もくもくと煙が出てきたら中火~弱火にしましょう(火を弱めて煙の勢いが弱くなったら再度火力を上げて調節してください)。
※ガスコンロの温度センサーによって長く加熱できない場合があります。事前にご確認ください
※IHコンロでの利用はお控えください。カセットコンロでの利用がおすすめです
※加熱しすぎると発火する恐れがあります。チップの燃焼具合を確認しながら加熱コントロールしてください
※火元からは絶対に離れないでください
※燻製中、食材に水分がついているようであれば、適宜キッチンペーパーで拭き取りましょう。よりおいしい仕上がりになります
※燻製中にフタを開ける場合は煙に十分ご注意ください
④ 目指せ!きつね色!
トータルで10~20分ほど燻します。食材表面がきつね色になったら食べごろです。食材や燻製時の環境(気温や道具の種類など)により時間は異なります。
※燻製中はチップの炭化具合もチェックしましょう。全体が真っ黒になるくらいまで燻し続けると、食材に余計な苦みが出てしまいます。炭化しきっていないチップが1~2割程度残っているくらいで終わるのがベターです
⑤ 火を止めたあとも余韻で燻す
火を止めたあとも煙が出て燻されるので、5~10分ほどそのまま置いておきます。
⑥ できあがり!
できあがりをすぐ食べても良し!冷蔵庫で一晩寝かせて味を落ち着かせてから食べるも良し!
より良い燻製ライフのために!
◎チップの消火は絶対!!
燻製後はチップが入ったアルミ皿がひたひたになるまで水を入れて消化してください。念のため消化されているか再度ご確認ください。消火が確認できたら生ゴミ等と一緒に処分してください。
◎道具の粗熱が取れたらすぐに洗いましょう
使用後、すぐにお湯で洗うと汚れが落ちやすくなります。また、煙の成分がスポンジにつきやすいので専用とすることをおすすめします。
燻製についてまとめた記事はこちらから → 【燻製まとめ】起源から作り方、おすすめ食材まで