庭に森を造って、森をもっと身近にしたい「フォレストニア」

住宅の庭に美しい森を再現し、木と関わりのあるワクワクする暮らしを提案する造園会社が愛知県瀬戸市にあります。その名も「フォレストニア」。森と人を近づける「フォレスト=森」+「ニア=近づく」が語源となっており、庭に森のような空間を作ることで、暮らしにも森を取りいれてほしいという思いが込められています。今回は、父の代から創業45年の造園会社を引き継ぎ、4年前から「フォレストニア」代表として活動する加藤滋さんにお話を伺いました。

森を再現する庭こそ、究極の形である

日本では過去の歴史や風土から色々な庭の様式が考えられてきました。またそれは、社会の情勢や流行も大きく影響します。同社では、本当にお客様の求めている「庭」とは何なのかを問い続けたところ、庭の原点は「森のような心地よい空間である」と感じるようになりました。そして、「森」というキーワードにたどり着き、「庭に森を再現することこそ、今のところ究極の形ではないか」と考えるように至りました。

森と人を近づけ、森で人々を幸せにする

日本の国土は、かつて99%が森であったと言われています。私たちの祖先は、ずっと森と関わりあって暮らしてきました。人類が誕生する以前は、大型動物が森を練り歩き、適度な森の破壊が行われたので、光の差し込む気持ちの良い森がたくさん存在していました。大型動物が絶滅してしまった後も、森を里山として利用してきたため、明るい森は維持されてきました。しかし、70年ほど前の燃料革命を皮切りに、森は放置されるようになりました。それによって森の健全性や多様性は失われつつあります。長い歴史から見ると、人と森が離れて暮らすようになったのも、ここ最近の出来事なのです。現代は科学技術も高度に発達し、便利で快適な暮らしが出来ているにもかかわらず、「ストレス社会」とも言われます。そのストレスの原因のほとんどが人間関係によるものです。そんな中で、森が逃げ場や癒しの場所となっても良いのではないでしょうか。

森ツアーの開催や地域の森林整備にも注力

フォレストニアでは心地よい森のような庭づくりを目指す造園業だけでなく、森の魅力を体験できる機会も提供しています。年間20回開催する「森ツアー」は、森での散策や体験を通じて、森の秘密の再発見ができます。樹木医をはじめとする様々なキャリアの「森の専門家」がガイドとなって、森の成り立ちや木々の面白い特徴などを解説してくれます。また少人数制なので、しっかりと学べ、楽しめます。


2018年度「森ツアー」詳細 http://www.forestnear.jp/tour.html

また瀬戸市の多様性豊かな森を守るべく、「森間伐の会」という地域の森の整備を進める活動も行っています。現在も会員を募集中です。森を整備してみたい方や間伐材を薪ストーブの燃料として利用したい方はHPをご覧になってみてください。
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フォレストニア(愛日緑化造園株式会社)
愛知県瀬戸市みずの坂3-225
電話番号:0561-48-0264
メールアドレス:info@forestnear.jp
ホームページ:http://www.forestnear.jp/