飛騨高山の木に囲まれ、穏やかな時が流れる「goboc cafe & gallery」

岐阜県高山市の中心部から車で東に10分ほど。丘の上に広がる「東部工業団地」の一角。いくつかの工場が立地し、大きなトラックも通る中、工務店の敷地内にひっそりと店を構えるのが「goboc cafe & galley」です。住宅建築をメインに行ってきた飛騨五木グループが、もっと気軽に木の空間を味わってもらえるようにと2016年9月にオープンさせました。

手前はgoboc cafe、奥は飛騨五木グループ本社

無骨なイメージの工業団地、しかも工務店の敷地内に柔らかな雰囲気のカフェが佇んでいるのは、なんともギャップがありますね。そこになんだか、ぐっと来てしまいます。

まず、なんといっても特徴的なのが建物の外装と内装。飛騨五木と呼ばれる“スギ・ヒノキ・クリ・ケヤキ・ヒメコマツ”がこれでもかと言わんばかりに随所に使われています。建てたのはもちろん、飛騨の匠である大工さん。今は数が減ってきているといわれる貴重な職人の技術が詰まった空間でお茶ができるなんて贅沢です。店に入ろうとふと玄関を見ると、「OPEN 12:00～夕暮れ時」の文字が目に入りました。思わずほっと心温まります。

goboccafe入り口

店に入ると、ふわっと漂う木の香りで穏やかな気分に。中もいたるところが木なので、つい色んなところを観察してしまいます。お店のガラス窓から奥を見ると、なんと大工さんの工房が！作業風景を覗いたり、トントントンという音を聴いたり、ちょっと変わった過ごし方ができそうです。さらに店の中を進むと、個室スペースとして使える小屋も！木でできた雑貨類の販売スペースもあり、気になるポイントがいくつもあります。

goboccafeのコーヒー

そして、カフェの楽しみはやはりコーヒー。注文が入ってからハンドドリップで一つひとつ丁寧に淹れてくれます。誰でも飲みやすいオリジナルブレンドに加えて、世界で流通する豆のうちわずか5%といわれる最高品質の“スペシャリティコーヒー”も取り揃えています。フルーティーな味が特徴で、月ごとに産地が変わるため、訪れるたびに違いを楽しむことができます。

「選べるハーフ＆ハーフスープランチ」（提供内容は写真と異なる場合があります）

さらに、身体への効能を考えたさまざまなハーブティーなども充実。通常ランチは「選べるハーフ＆ハーフスープランチ」と「gobocカレー」の2種類です。スープランチは、旬の食材を織り交ぜたヘルシーな“本日のスープ”の中から2つ選ぶことができます。季節にもよりますが、赤かぶやダイコン、ホウレンソウといった飛騨野菜のスープに巡り合えるかもしれません。カレーは数種類の野菜とスパイスをじっくり煮込んだ、小麦粉不使用の身体に優しい味。ティータイムにはチーズケーキや豆乳杏仁などのデザートもぜひ。