まちを育んできた清流を守り、未来に受け継ぐ「岡崎市・水とみどりと森の駅」

八丁味噌発祥の地であり、徳川家康生誕地として全国的に知られる愛知県・岡崎市。

そんな市の中心部からは、雄大な山々を望むことができ、中央を「乙川」が流れています。桜の名所として知られ、花火大会などの季節ごとのイベントが開催されるなど、乙川は身近な自然であると同時に、にぎわいの中心地、まちのシンボルとして、多くの方に親しまれてきました。

そんな乙川は、平成18年の市町合併によって、その水系一帯が市内に含まれることになりました。これをきっかけに、岡崎市ではある取り組みが始まりました。

それは、自然と人が交流するキーステーション「水とみどりの森の駅」の開設です。

岡崎水とみどりの森の駅

「大切な森と水と、人との関係をより良い形で続けていくためには、豊かな自然と、それを守り続けてきた文化を次の世代にも受け継いでいく必要がある」

そんな考えのもと、川を育む山や森、そしてそこで生きる生き物たちを守ると同時に、市民が自然と気軽に触れ合えるような場所をつくりはじめたのです。

「清く豊かな水と森を親しむ」をテーマに、市内各所にある見どころ・施設はなんと72カ所。

それぞれに特色もさまざまです。

例えば農林体験ができる「おかざき自然体験の森」や、川遊び、バーベキュー、キャンプを楽しめる「くらがり渓谷」、芝生の丘やどろんこ遊びのできる水場などがある「こども自然遊びの森 わんPark」などでは、子どもから大人まで、思い思いに自然を楽しむことができます。

またゲンジボタルの生息地である「鳥川ホタルの里」や、多数の絶滅危惧植物が生息する「北山湿地」は、愛知県の天然記念物であり、また岡崎市自然環境保護区として、そのエリアで生息する生き物を守る一方で、貴重な生き物を身近に感じられる場として一般にも開放しています。

ともすれば、大きな川の存在は、地域を「分断」するものと言われることもあるでしょう。

その一方で、乙川は長きにわたって岡崎市の歴史や産業、文化、市民の生活を支えてきました。岡崎市の取り組みは、そんな乙川をはじめとした、自然に対する敬意の表われともいえるかもしれません。

「額田センターこもれびかん」には、すべての森の駅の情報を知ることのできる「森の駅情報コーナー」が置かれています。

どこへ行こう?と迷われてしまった場合には、まずはどんなスポットがあるのかを知りに行くのも良いかもしれませんね。

ぜひ、自然を感じに、足を運んでみてはいかがでしょうか。


◎「水とみどりの森の駅」WEBサイトはこちら↓
https://okazaki-kanko.jp/mizutomidori

◎お問い合わせ
岡崎市環境部 環境政策課 環境施策係
TEL:0564-23-6671 FAX:0564-23-6536

くらがり渓谷のBBQの申し込みはこちらへ↓
くらがりキャンプ場 0564-83-2057