【前編】愛知が生んだ、大自然の隠れ避暑地、設楽町をデザイニング!
「森をいかす」という大きな目標を掲げたプロジェクトが愛知県設楽(したら)で始まりました。
その名も、「森イキ!デザイニングプロジェクト」。
愛知県設楽町神田(かだ)区となごや環境大学が連携し、半年かけて、地域の魅力を引き出しながら、森を自分たちでデザインしていくという内容のものです。
森をデザインするってどういうこと?と思われた方もいるのではないでしょうか。
今回のプロジェクトの発案者である「なごや環境大学」実行委員でデザインプロデューサーの杉野さん曰く、デザインの根幹は、「問題点を整理し、考えたこと、発想したこと、想いをカタチにする」こと。
森をどう活用していくか、デザインという考え方を森に反映させる。一人一人が考え続けるきっかけになるように、ここから“デザイニング”とつけられたそうです。具体的には、森を歩いて何をしたいか、何をすれば人が来るのかを考え、自ら実践していきます。
拠点となる設楽町神田(かだ)区は、かつて林業が中心産業でしたが、時代の流れに押され、限界集落と化してしまいました。その地域に目を向け、森と共に暮らしてきた神田の人々・地域性・大自然を感じてほしい、そんな想いから生まれたこのプロジェクト。
神田の魅力である大自然に触れられるということで、森ワク編集部新入り・堀部が意気軒昂(けんこう)に第1回目のプロジェクトに参加してきました!その体験レポートをお届けします!
ジブリ映画のような校舎が舞台
活動の中心となる場所は、愛知県設楽町神田区にある、廃校となった校舎。
ジブリ映画に出てきそうな、風情あふれる校舎で、とても素敵!「こんな小学校に通いたかった~」なんて思わずつぶやいてしまうほど、レトロで趣があります。廃校になってからは、地域の教育センターとして、ガールスカウトや一般客にも貸し出しているそう。
裏の神社の木には、ムササビの巣穴があり、糞も確認できたので、ここで宿泊すれば夜はムササビ観察ができるかもしれませんよ。
では早速プロジェクトの内容へ!
まるで親戚の集まり?幅広い年齢層
この日集まった参加者の年齢はバラバラ。小学生のお子さんを連れた家族や、40代ほどの男性、それから20代の大学生もいました。神田のおじちゃんたちも加わることで、一気に親戚の集まりのような穏やかな雰囲気に。
一見、ちぐはぐな感じでしたが、みんな自然が大好きな人ばかり。何かしら自然や環境に関わっていたり、これから関わりたい!という方が多かったです。
同じものが好きだから、いろんな話がはずみます。年齢関係なく、自然は人を虜にするのだなと感じました。
このメンバーでまずは教室に集い、プロジェクトの概要説明から始まりました。
墨汁で書く!?木の名札
続いて、アイスブレイクを兼ねて丸太の輪切りで名札作り。地元のおじちゃんが参加者のために、5~6種類の木を集めてきてくれました。
たくさんの樹種をスライスしたものから、自分の好きな1枚を選びます。えんぴつのように削った枝に墨汁をつけ、輪切りの表面に名前を書いていきます。
ゆっくりゆっくり書いていくと、味のある字になっていくよ~とのこと。私はあえて左手で書いてみました。
こんな感じで完成。
この枝に墨をつけて文字を書くという手法は、「矢立(やたて)」という、昔の携帯用筆記具からインスピレーションを受けたのだそう。意外と書きやすく、ハマりそうです!
周囲を見渡すと、みなさんも不思議と味がある名札に。お互いの名札を見せ合うことで会話が生まれ、和やかな空気に包まれました。
名札もできたことだし、そろそろ山に入りたいところですが、その前に昼食タイムへ!
地元食材をふんだんに使用した、ほっこりごはん。
神田のおばちゃんたちが作ってくれた、地元の食材を使用したお昼ごはん。
この日の献立は、
〇五目ごはん(神田のお米・こんにゃく・乾燥シイタケ)
〇味噌汁
〇きゅうりの酢の物(神田産)
〇茄子の漬物(神田産)
〇トマト(神田産)
お味噌汁は、地元の方が大豆から作った手前味噌を使用していて、豆の粒感が感じられる、ザ・手作りのお味噌。他ではなかなか食べられない、幸せの味でした。
ご飯を食べながら、参加者や地元の方とおしゃべりをして、さまざまな人と関われた楽しい時間となりました。
次回後編、いよいよ神田の森へ!!
【「森イキ!デザイニングプロジェクト」今後のスケジュール】
第2回目 8/31(土)
第3回目 10/12(土)
第4回目 11/2(土)
第5回目 11/30(土)
第6回目 1月予定
↓↓↓お申込みはこちらから↓↓↓
https://www.n-kd.jp/calendar/lineup/koza19s/op03.html
※基本的には連続受講となります
※途中からの参加もできますが、人数に達し次第締め切りです