天然の国産間伐材を使った 猫にも環境にも優しい 『森のねこトイレ』

和歌山県の龍神村という村で生まれたこの商品『森のねこトイレ』。紀伊半島の真ん中、紀伊山地のふもとに位置する龍神村にはカモシカ・キツネ・野ウサギなど多くの動物が生息しています。今回はそんな龍神村で作られている『森のねこトイレ』についてご紹介します!

森のねこトイレってどんな商品??

ねこのトイレの砂は一般的に鉱物・シリカゲルを使用しており、他にも木材や紙を使用したものも販売されています。しかし、この龍神村で作られた『森のねこトイレ』は、天然の国産針葉樹間伐材を原料としています。木質なため、使用後は家庭のゴミとして可燃ごみで燃やせます。また、国産針葉樹の持つ殺菌・消臭効果で嫌なニオイも軽減!猫にとっても嬉しい、飼い主にとっても喜ばれる商品です。

なんで原料が間伐材なの??

まず、そもそも間伐材とは一体何なのか。森林が形成されていく過程の中で、密集する立木を間引くことを間伐といい、その間伐したときに発生する木材のことを間伐材と呼びます。

 とは言っても、木を切ること、木を使うことは地球温暖化につながる環境破壊だと皆さんの中にも定着しているでしょう。そのため、間伐を行うと木の本数が減りCO₂の吸収量も減るのではないか!と、間伐に対しても悪いイメージでとらえがちですが、実は間伐を行うことは環境にとってとても良いことなのです。

間伐が森に与える影響とは??

森は木が多ければ多いほどCO₂を吸収するわけではなく、むしろギューギュー詰めになった森林の木々はCO₂をうまく取り込むことができなくなってしまいます。そこで間伐を行い、余分な木を切り健康な木だけを残すことでCO₂をうまく吸収できる健全な森になるのです。つまりむやみやたらと木を切るのではなく、森林を整えるための間伐で木を切ることは地球温暖化を防ぐことになるのです。

 現在、日本の国土は67%が森林で占められていますが、実際その森は手入れされていないため荒れ果ててしまっています。しかし、間伐を行うことによって元気な木だけが残り、森は災害に強い森へと生まれ変わり、間伐材を有効活用することで、無駄のない循環が生まれます。間伐を行えば丈夫で強い森が生まれ、その間伐材を使い、木材のものを作るのは全く悪いことではないのです。

 ただ、間伐で発生する間伐材は、建築などにも使われにくく、使い道に困るのが問題なんです。

川口さんの思いが形に

そこで、川口建設株式会社の川口明久さんは間伐材をねこのトイレの砂に使うという提案をしました。

他の商品のねこのトイレの砂に比べると、手間も価格もかかってしまうこの商品には、川口さんの強い思いが込められているのです。

会社のある和歌山県龍神村は、紀伊山地のふもとにある村で、多くの動物たちが山から村に下りてきてしまい、動物が住民によって捕獲されるのはよくある光景。そんな光景に胸を痛めた川口さんは、「そもそも動物たちが森で暮らすことのできない、村に降りてきてしまう環境を作り出したのは人間である私たち。だから私たちがなんとかしなければならない。」という思いから『森のねこトイレ』を商品化したそうです。

 

「今の時代では少しの変化としてしか見てとれませんが、今の状態が積み重なると、未来の子供たちが同じくらい長い時間をかけて取り戻さなくてはなりません。」

 

今の私たちには間伐材の商品を買うなど、小さなことしか始められないかもしれません。しかし、何もせずにこの状態が積み重なれば、未来の子供たちが同じ時間、それ以上の時間をかけて取り戻すことになるのです。今できることを全力で、できるうちに。

そんな川口さんの強い思いが込められた『森のねこトイレ』。間伐を行うことで森が丈夫に成長し、間伐材が有効に活用される。環境にも猫にも飼い主にも優しい商品です。ぜひ、一度この商品を手にしてみて森林の抱える問題に向き合ってみませんか。

 

製造 : 川口建設株式会社
販売・お問合せ:フォレスト・ウッド協同組合
住所:〒645-0303和歌山県田辺市龍神村小家1013-3
TEL0739-77-0422
Emailkawa422k@mb.aikis.or.jp
HP
http://neko-toire.com/