47都道府県の柱プロジェクト~岡山県~
株式会社 西粟倉・森の学校(岡山県)
この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。
<岡山県の森林・木>
ヒノキの素材(丸太)生産量が日本一の岡山県! 意外に思う方も多いのではないでしょうか。森林率は64%と全国的には決して多い数字とは言えませんが、人工林におけるヒノキの割合は68%(全国平均は27%)と資源量に恵まれています。moriwaku cafeの柱材にはヒノキ、moriwaku marketにはスギが使われており、西粟倉村産のものになります。西粟倉村は森林率が約95%(この内、人工林率は約85%)と、県内でも飛び抜けて山々に囲まれた地域。村全体で「百年の森林(もり)構想」なるものを掲げています。約50年ものあいだ、世代を超えて大切に守り受け継がれてきた森林。このかけがえのない財産を自分たちの代で途絶えさせるわけにはいかないと、この先の50年、森林を適切に管理・有効利用しながら持続可能な経営を行うとともに、情報を発信していくことで立派な百年の森林に育て上げていくことを目指しています。
森林資源を通じ、地域を支える仕組みをつくる!
「株式会社西粟倉・森の学校」では、丸太の調達から製材、仕上げ加工までを一貫した生産体制で行い、オリジナル建材や割箸、雑貨などの開発・生産・販売など幅広く事業展開しています。さらに、西粟倉村から伐り出される木材をすべて買い取り、商品へと昇華。生産量が増えてきているため、近隣地域からも材を仕入れて対応しています。
人気商品の「ユカハリ・タイル」は50cm×50cmの無垢の木の “タイル” を既存の床の上に置くだけで、無垢のフローリングができてしまう床タイルです。そのほか、テープを剥がすだけで無垢の壁をつくることができる「カベハリ」、削って磨くだけで木のカトラリーができちゃう「ヒトテマキット」など、固定概念を打ち破り、現代の暮らしにフィットした新しい木の使い方を提案しています。
「林業が儲からないのが悔しい」と話すのは営業担当の羽田知弘さん。自らが学生のとき、林業現場で実直に働く人の姿や生の声を見聞きしてきたからこそ感じることです。また、生業の少ない田舎だからこそ、主要産業として林業・林産業を成り立たせ、かつ、働く人にとって意義を見出だせるような村の仕事をつくりたいという想いも根底にあります。そのためにも、より多くの人に生活の中で木をどんどん使ってもらうことが必要なのです。それは、森林資源がかつてないほど豊富になり、一方で山の手入れが十分に進んでいないという現状においても重要なこと。木材の流通や商品開発などにおいて、手に取ってもらえる工夫を怠らず、木との出会いをここから紡いでいます。
★ 上記商品はこちらで購入できます → http://zaimoku.me/
また、moriwaku cafe内のshopでも一部商品を販売しています。
上記の岡山県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/)にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!
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株式会社 西粟倉・森の学校
岡山県英田郡西粟倉村長尾461-1番地
TEL 0868-73-0338
HP http://morinogakko.jp/
参考文献等)
林野庁/都道府県別森林率・人工林率(平成24年3月31日現在)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h24/1.html
平成28年全国都道府県市区町村別面積調|国土地理院
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO201610-index.html
森林・林業・木材辞典編集委員会(1993)「森林・林業・木材辞典」