47都道府県の柱プロジェクト~大分県~

株式会社井上製材所(大分県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<大分県の森林・木>
大分県は古くからスギの産地として「日田林業」・「日田杉(津江杉)」が有名です。1491年(延徳3年)、中津江村にある宮園神社の社殿再建時にスギを植えたことが植林の始まりとされています。スギの生産量が79万㎥で全国3位、ヒノキは14万㎥で全国6位と現在でも林業が盛んに行われています。また、地元の特産品である「日田下駄」の原料としてスギが使われるなど、地域文化の一端を担ってきた存在でもあります。

大分・津江の地から全国各地へ

「株式会社井上製材所」は、昭和24年に創業した建築用材の製材所です。大分県上津江村産の「津江杉」を中心に取り扱っており、九州だけでなく関西・関東方面にも出荷しています。床板、壁板材などを韓国に輸出することも。津江杉は目詰まりの良さ、色合いの良さに定評があります。選別された良質材を利用することで、スギの強度・板目・色・香りを十二分に活かした製品となっています。また、寺社仏閣向けの特殊材も製材しており、自社所有林より選び抜いた木を使用しています。現在は乾燥材を中心とし、機械の性能強化を充実させ、より良い製品の品質向上を目指して、国産材供給拡大に努めています。

上記の大分県の木はmoriwaku cafe(名古屋)にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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株式会社井上製材所
大分県日田市上津江町上野田64-2
TEL 0973-55-2021
HP http://www.inoueseizaisho.com/

参考文献等)
林野庁(2017)「平成28年度 森林・林業白書」
日田 林業の歴史 | 森林と林業と木材-日田木材協同組合
http://www.hitasugi.jp/history (最終アクセス 2017年7月25日)