47都道府県の柱プロジェクト~岩手県~

岩手

株式会社 岩泉フォレストマーケティング
(岩手県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<岩手県の森林・木>
岩手県は北海道に次ぐ広大な面積を持っており、森林資源が豊かな地域です。岩手県の木としては、「南部アカマツ」が一般的によく知られていますが、県全体としては広葉樹が豊富であることも特徴です。「株式会社岩泉フォレストマーケティング」がある岩泉町の森林は、天然林率が60%以上であり、クリのほか、ナラ、カバ、センなどさまざまな広葉樹で覆われています。人工林における樹種の内訳はアカマツが半数以上を占め、次いでカラマツ、スギと全国平均とは様相の異なる構成になっています。町内に広葉樹を扱うチップ工場があるため、昔から広葉樹施業も比較的盛んな地です。全国統計を見てみると、カラマツ・広葉樹の生産量がともに北海道に次いで全国2位となっています。

moriwaku cafeとmoriwaku marketで使用している柱材のクリはかたくて腐りにくいため、家の土台や鉄道の枕木として使われています。岩泉町ではかつて、近隣住民が協力して原木を伐採・搬出・加工し、クリの材で家屋一軒を建てていたという話もあります。新築一軒に100本以上のクリ材で仕上げた家もあったのだとか。それだけクリの木が周辺にたくさん生えていたということが想像できますね。

※ 「(森林)施業」:森林を維持造成するための伐採、造林、保育などの諸行為を適正に組み合わせ、目的に応じた森林の取り扱いをすること。(「森林・林業・木材辞典」より)

 

秋の岩泉町の森林

秋の岩泉町の森林

町全体でつくる、明日の林業

「株式会社岩泉フォレストマーケティング」は、岩泉町内の森林・林業・木材に関わる事業者で構成され、平成26年に勉強会として始まった「岩泉の明日の林業をつくる会」の活動が起点となって立ち上がったばかりの会社です。町が持つ豊富な広葉樹資源と、国際認証制度である「FSC®森林認証」をキーワードに森林資源の価値最大化を目指し、町内製材工場3社をはじめとした関連事業体と連携し、地域木材を流通させていこうとしています。

町内には製材工場3社のほか、素材生産者、集成材工場、工務店、家具工房などがあるため、広葉樹の原木の伐り出しから最終製品の加工までを町の中で完結させることができます。まさに地域に根ざした活動と言えます。さらに、町内外の顧客・取引先との連絡・調整を行うことにより、国産広葉樹の需要に応え、町内の林業を中心とした産業の活性化にもつながると考えています。

また、東京五輪大会開催を契機に注目が集まりつつある森林認証と、国産広葉樹に対する需要の高まりに応え、昨年の台風10号災害で被災した岩泉町の産業復興にも貢献していくなど、未来と過去の両方にアプローチしています。moriwaku cafeとmoriwaku marketで使用した柱材は、町内製材工場のひとつ、「清水畑製材所」からの提供によるものです。同社がつないだ事例の第一歩となりました。

※ 「FSC®森林認証」:「環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組み」のことです。FSCのロゴがついた商品は、適切に管理された森林の木が使われていることが保証されています。(「FSCジャパン」HPより引用)

 

今回柱材を提供してくださった清水畑製作所の皆さん

今回柱材を提供してくださった清水畑製作所の皆さん

上記の岩手県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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株式会社 岩泉フォレストマーケティング
岩手県下閉伊郡岩泉町二升石字中田35
TEL 0194-22-2111
※ 連絡先は今後変更あり
HP iwaizumi-forest.jp

参考文献等)
林野庁(2017)「平成28年度 森林・林業白書」

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