デザインの力で間伐材を魅力的に。フォレストドーム

東京

北村淳建築設計事務所の北村淳さんがデザイン・設計したドーム型小屋「フォレストドーム」。森の中で景色になじむその姿は物語の世界に出てきそうです。

材料には間伐材を使用しています。間伐とは、木を健康に育てるために、密集して生えている木々を何本か伐採して間引き、木が太陽の光を得やすい環境にすることです。また間伐で伐採された木を間伐材と呼びます。

25本の間伐材を使用した五角形のドームの中は約4帖の茶室のような広さです。
フレームには必要に応じて屋根や壁を設置することも可能で、何よりも簡単に組めるのが最大のポイントです。

北村さんは東京芸術大学卒業後、日本を代表する建築家、安藤忠雄建築研究所を経て北村淳建築設計事務所を設立しました。現在は個人住宅を中心に設計活動を行っています。

建築の設計は、“どのような機能を持った建物をどのようにデザインするか”に主眼が置かれています。一方で、経済合理性の判断基準により建物が建てられてしまうことが現実としては多くあります。

そんな時、自然の恵みを利用したデザインを知り、その合理性、循環性、多様性、多重性に興味を持った北村さん。森林整備活動を行う中で間伐材を使用した小屋の設計をきっかけにフォレストドームの開発に至りました。

 

テント内から見る木々の影は幻想的

森の中では様々な生物が棲息しバランスを保ちながら豊かな生態系が構成されています。それは地球誕生以来、途方もない長い年月をかけ“自然がデザインしてきた姿”でもあります。
だからこそ「森とともに生きる姿が地球の住人としてのあるべき姿ではないか」と北村さんは考えています。

現在は、フォレストドームの普及運動を通じて森の恵みを都市に届ける活動を行っています。
新たな商品が経済を活性化させ、日本を元気にする。フォレストドームにはそんな可能性がありそうです。また、単に決まりきった仕事だけをするのではなく、時代の変化とともに新しいことにチャレンジする精神を育ててゆくことも大切だと感じています。

2020年の東京オリンピックには海外からたくさんの人々が日本を訪れます。
北村さんは、これを契機に日本のおもてなしの1つとして日本の木の文化を発信し、これからの時代が持続可能な社会と言われるように、森のようなデザインを夢見て活動しています。

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北村淳建築設計事務所/フォレストドーム部
住所 〒191-0062 東京都日野市多摩平1-5-12-707
電話 042-586-8516
ホームページ http://forestdome.net/

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