知識から 実践につなげる 林業女子会@山形県
林業や自然に関心のある山形県内在住の女性を集め、林業従事者、地元の方たちに話を聞いたり、人工林や天然林、里山などのフィールドで実践的な取り組みを学んでいます。これからの森林・林業との付き合い方について自ら考え、動き出す人を増やしたいと考えています。
活動理念
森林の多い山形ですが、身近にあるがゆえに、当たり前すぎて良さに気づけなかったり、付き合い方が分からなかったりする人も多くいます。現場を見たり、話し合ったりする中で、その人らしい森林との付き合い方を見つけていけたら、という想いで活動しています。特に、若い世代の女性やお母さん世代はこれからの地域を作っていく大切な人になり得るので、正しい知識を楽しみながら実践できるような場作りと、県内の何か自分もやりたい!と思う人たちのネットワークづくりを意識して活動しています。
私たちの活動フィールドは山形県大江町の山の中にあります。地元で林業を営む方から活動用にと場所を貸していただいています。山を愛し、未来へつなぐ森づくり活動を行う林業女子会@山形の活動フィールドを拠点に、春、夏、秋、冬、季節ごとに山に入り、自然に負荷をかけずに、自分たちも楽しみながら暮らしを豊かにする森づくりを考える活動をしています。樹木に詳しいメンバーから、樹幹流や紅葉の仕組みを教わったり、地域おこし協力隊の紹介で苗木づくりをしているおじいちゃんのもとへ見学にいったりなど、メンバーそれぞれがもつ知識や人脈などをいかししています。
人工林と天然林のおはなし・杉の苗木づくり見学
山や自然がすき!だけども、人工林や天然林ってよく聞く言葉だけど何のこと?
そもそも山ってどうやってできているの?山が荒れているってどういうこと?
林業女子会@山形が発足して間もなく、林業女子の中であがってきたこれらの疑問。少しずつみんなでひも解いていこう!ということで、勉強会を開きました。最初に紙芝居で人工林と天然林についてのお話。
その後は、地域に住む91歳の苗木職人のもとへ行き、昔ながらの苗木作りの現場を見学させていただきました。
苗木をつくり続けて65年。現在杉の苗木をつくって市場におろしているのは県内に3人しかいないそうです。木を伐る事だけが林業ではなく、苗を育てること、植えることも含めて林業だという山の生業のしくみも教えてもらいました。
雪山にはかかせないカンジキづくり
山形の雪山では欠かせない「かんじき」。
ふかふかの雪道を歩くとき足が沈まないように、かんじきを履いて足の表面積を大きくします。現在はスノーシューという名前で丈夫な素材の物が売られていますが、昔は山にある木や蔓で作るのが当たり前でした。
私たちも冬のフィールド活動をするにあたり必要なものなので、みんなで作ろうということになりました!
材料を採ってくるところから加工するまで、地域の人に教えてもらいながら何回かに分けて進めていきます。今回は材料となるクロモジを活動フィールドの山に採りに行くところまで。
材料にするのは「クロモジ」という木。高級つまようじの材料であり、葉っぱや樹皮はさわやかなよい香りがします。しなりやすいので、丸めた加工を施すかんじきには向いている材です。地域の方に雪道歩きの先生になってもらい、貸していただいたかんじきを履きながら進みます。
ふっかふかの雪道に苦戦しながらも、無事に材料調達完了!
次回加工につづきます。
この他にも、様々な活動を毎月おこなっているので、詳細はホームページをご覧ください!
所在地:山形県大江町
連絡先:ringyozyo.ymg@gmail.com
URL:https://fg-ymgt.jimdo.com/