“つなぐ”ことでより良い木質バイオマス事業を生む【森のエネルギー研究所 九州営業所】
「株式会社森のエネルギー研究所」は、全国で木質バイオマスエネルギーの活用に関するコンサルティングサービスを行っています。九州営業所は2015年4月、国内拠点としては2つ目、常駐地方拠点としては初めて開設しました。開設までの経緯と九州の状況について営業所長の佐藤政宗さんに伺いました。
なぜ「九州」なのか?
森林・林業・木材産業が大きな変革を迎えている日本において、九州はその最前線だと言えます。伐採時期に達した豊富な森林資源を背景に、国内屈指の木材生産量を誇り、特に熊本・大分・宮崎・鹿児島の4県は国内の20%以上を占めています。そして、それに呼応するように起こった大型製材工場の進出・規模拡大、大型木質バイオマス発電所の複数立地、木材輸出で急速に木材需要が高まりました。こうした状況では、民間事業者も行政も今後のかじ取りが非常に重要になります。そうしたコンサルティングニーズに応えるべく、九州営業所は設立されました。
「九州営業所」の役割
九州営業所が目指しているのは、“現場力を活かしたコンサルティング”。実際に事業が動いている現場に近づくことで、刻々と変化する鮮度の高い情報を適時適確に捉えることができます。得られた情報を本社にフィードバックすることで、仕組みづくりやコンサルティング能力の向上ができ、ひいては政策提言へもつながるのです。一方で、本社が持つ最新のノウハウを駆使して、これまで地域になかった取り組みも生み出せるようになりました。九州営業所が地方と中央の『つなぎ役』をすることで可能になったさまざまな地域への質の高いサービスの提供。良いコンサルティングとは、つないで得られた情報に加え、状況や周辺環境など総合的に勘案し、未来への最適な道筋を提案することです。九州営業所はそのために重要な役割を担っています。
九州営業所のこれから
先にも述べたように九州の森林・林業・木材産業は大きな変革の時を迎えています。しかしその変革は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)による木質バイオマス発電需要や木材輸出需要などにより近年急速に始まったもの。林業界は振り回されているというネガティブな見方があるのも事実です。実際に、丸太の価格や供給量の不安定性を生み出し、生産体制の急変をも要求しています。しかし、こうした事態を引き起こす原因の1つも情報共有の不足です。
九州営業所の目標の1つは、「九州木質バイオマス連絡協議会(仮)」を作ること。木材を供給する人も、利用する人も一堂に会して議論することで、流通・生産の最適化が期待できます。「地域と中央」だけでなく、「需要と供給」、「研究と実業」、そして「人と人」。様々な場面で『つなぎ役』を果たす九州営業所。日本の林業の未来をけん引する九州で、持続可能な地域社会を地域とともに創り、地域に寄り添ったコンサルティングサービスを目指しています。
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基本情報
企業名:株式会社森のエネルギー研究所 九州営業所
住所:〒862-0941 熊本県熊本市中央区出水1-2-11 カナルドゥ水前寺Ⅰ109号
電話番号:096-276-6755
ホームページ:http://www.mori-energy.jp/