47都道府県の柱プロジェクト~青森県~

有限会社村口産業 わいどの木 (青森県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

青森 (5)

<青森県の森林・木>
青森県には世界自然遺産にも認定された白神山地にあるブナ、南部の建材として利用されるアカマツ、そして江戸時代から続く防砂林としてクロマツなど多様な樹種が分布しています。その中でもヒバ(学名:ヒノキアスナロ)は青森県の森林の特徴です。ヒバは全国のうち8割以上の蓄積が同県にあります。青森ヒバは木曽檜・秋田杉に並ぶ“日本三大美林”として賞賛され、青森県の木に指定されています。青森ヒバは他の木に比べてじっくり育つため、緻密で狂いがなく硬い木材となります。なんと直径70㎝になるまでに300年もかかるそうです。そんなヒバは水にも強く、その証拠に800年前に津波で埋もれた埋没林では腐朽していたのは表面からわずか2㎝ほどだったそうです。
青森ヒバは香りの強さも特徴です。ヒバは“ヒノキチオール”という成分を含む精油を持っておりmoriwaku cafeにある柱でもヒバの芳香が感じられます。さらに、防菌・防虫・消臭効果もあるためシックハウスへの対策にも用いられています。

青森

青森ヒバを利用したわいどの家

“青森ヒバの魅力を余すことなく”

「わいどの木」では製材業・木工品製作販売を通じて青森ヒバの魅力を発信しています。青森ヒバはとても生活に馴染む素材。このことを知ってもらおうと、青森ヒバで建てられた宿泊施設「わいどの家」の運営も行っています。青森ヒバの香りを存分に楽しむことができ、魅力を心ゆくまで感じられる宿です。またオンラインショップでキッチン用品やお風呂用品、DIY素材など身の回りの品を販売しており、青森ヒバのある暮らしが実現できます。通常は捨てられてしまう、樹皮やおが粉なども無駄なく使えるようにと工夫された品々も充実。余すことなく青森ヒバが利用されています。

「わいど」というのは下北半島で「私たち」という意味。そして、「わいどの木」というのは青森ヒバという意味が込められています。青森ヒバへの愛に満ちたネーミングですね。
そんな青森ヒバを試してみたい方はぜひ、「わいどの木オンラインショップ」へお立ち寄りください。

上記の青森県の木はmoriwaku cafe(名古屋)にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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有限会社村口産業 わいどの木
青森県下北郡風間浦村易国間字大川目6-7
Tel 0175-35-2147
HP http://ydonoki.jp/

参考文献等)
青い森からの贈り物~青森県の森林・林業~|青森県庁ウェブサイト
(2017年8月9日閲覧)http://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/agri/aomorisinringyo.html