47都道府県の柱プロジェクト~徳島県~

吉野川(三好)流域林業活性化センター
(徳島県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<徳島県の森林・木>
徳島県の森林率は75.6%(全国平均は62%)と、全国でも有数の「森林県」です。人工林には7割を超えるスギが植えられており、また、目的地まで丸太を操り流す昔ながらの技「木頭杉一本乗り」で有名な地(那賀町木頭地区)でもあります。今回のプロジェクトで使われている柱材は三好エリアから産出されたスギ。清流・吉野川の上流域に当たる三好地域は、徳島県の西部そして四国の中央部に位置し、豊かな水の恵みと霊峰・剣山(つるぎさん)を擁する四国山地に囲まれています。森林率は約9割で、県内でも特に森林資源が豊富にあります。

今の、そして将来の地域のために

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作業風景

川上から川下が一体となって、森林・林業・木材産業の活性化に向けて取り組んでいる「吉野川(三好)流域林業活性化センター」。“川上から川下”とはまさに、木材の流通そのものを表しています。川上は木を伐ったり運び出す人たち、川中はその丸太から柱や板を挽く製材業など、川下はそれらの材を使って家を建てたり家具をつくったり。こうした各分野のさまざまな事業体の連携を図っているのが同センターです。

さらに、担い手育成として高校生を対象にした林業体験や、作業員向けの林業機械研修の実施、三好材のPR・情報発信などを行っています。運営しているオンラインショップ「みよしの森ショップ」では木製品を販売。木からできた折り紙や、三輪車、ミニキッチンなどおもちゃを中心に取り扱っています。これからの未来を担う子どもたちが、木にふれることにより木材の良さを感覚的にわかるようになってほしいと、木のおもちゃで遊べる木育広場の設置や、お母さん方の意見を取り入れた木製おもちゃの開発にも取り組んでいます。

将来の地域経済を支える要として、地元全体が一丸となって林業・木材産業に力を注いでいます。

上記の徳島県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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吉野川(三好)流域林業活性化センター
徳島県三好市池田町マチ2415
TEL 0883-72-5260
HP http://www.awa-miyoshi.jp/

参考文献等)
徳島県(2017)「平成28年 みどりの要覧[林業統計]」