47都道府県の柱プロジェクト~高知県~

四万十町森林組合(高知県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<高知県の森林・木>
県土の84%が森林で占められている高知県は、日本で一番森林率の高い県です。中でも、四万十町森林組合がある四万十地域はヒノキ林が豊富にあり、昔から住宅や神社仏閣などの建築用材としてヒノキ材の利用価値が評価され、全国に出荷されてきました。木肌は薄紅色で香りが強く、木質は粘り強いことが特徴です。また、本流にダムがないことから「日本最後の清流」で知られる四万十川の水源の一つとして、地域住民の暮らしを支える存在でもあります。
※moriwaku cafeではヒノキ、moriwaku marketではスギが使用されています

地元材の価値を高める

 

高性能林業機械を活用して効率的かつ永続的に、安全な伐採・搬出ができるよう努めています

「四万十町森林組合」は、2012年(平成24年)4月に窪川町、大正町、十和村の3つの森林組合が合併して生まれた新しい組合です。森林管理や林業経営などの山側の仕事を行っていますが、ただ森を育て、伐って出すだけの森林組合ではありません。若者の雇用の場として、また四万十川の価値を伝える取り組みも行っています。“四万十ヒノキ”の丸太や集成材、独自ブランド「ヒノキカグ大正集成」による家具や小物の製造・販売を展開。

組合で伐り出した材の多くは住宅用ですが 、その一方で住宅用には使えない端材や曲がり材といった“市場価値がない”ものは山に放置されてきました。しかし、それではあまりにももったいない。今まで捨てられてきた材を余すところなく使うことが、資源の有効活用や雇用創出といった視点からも必要だと思い至りました。このことが、端材や曲がり材などの細かな材を寄せ集めてつくる集成材やヒノキカグにつながりました。学習机やソファなどの大型家具から、子ども向けの玩具や小型家具などの定番商品はもちろん、オーダーメイドの家具づくりまで対応しています。
※ ヒノキカグの購入はこちらから → http://hinokikagu.com/

森林資源をきちんと使い、再び森へと返す仕組みづくりを目指しています。そうすることで健全な森林が持続的に保たれ、地域が活性化されることを願って日々活動を続けています。

上記の高知県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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四万十町森林組合
高知県高岡郡四万十町大正473-1
TEL 0880-27-1101
HP http://www.shimantohinoki.or.jp/

参考文献等)
高知県林業振興・環境部(2017)「平成28年度 高知県の森林・林業・木材産業」