CO2が売り買いできる!?【J-クレジット】

「J-クレジット」という言葉、聞いたことはありますか?

これは、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO2等の排出削減量などを、“クレジット”として国が認証する制度のことです。ここでクレジットとして認められたCO2削減量(もしくは吸収量)は、企業間などで売買されているんです!

<J-クレジットを生み出せる人はこんな人>
・ 省エネの機械などを入れた人
・ 再生可能エネルギーを導入した人
・ 適切な森林管理を行っている人 など

※ いずれも制度が適用される条件があります。
詳しくはこちら → https://japancredit.go.jp/

<J-クレジットを買う人はこんな人>
・ カーボン・オフセット商品を販売したい人(商品PRやCSR活動として)
・ 温対法・省エネ法の報告に活用したい人 など

※「カーボン・オフセット」とは、日々の活動により排出されるCO2(カーボン)のうち、どうしても削減できない量の全部または一部を、他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)する仕組みのことを言います。(株式会社ウェイストボックスHPより)

木質バイオマスボイラー

 

木質,チップ

岐阜県高山市荘川町にある温泉施設「桜香の湯」で導入されている木質バイオマスボイラー。燃料が灯油から木質チップに切り替わったことで、CO2の削減につながりました。(H30.3.20 J-クレジット制度プロジェクト登録)

 

J-クレジットを売る側にとっては+αで収入が得られるため、新たな投資ができるようになるなど活動の幅を広げる契機となることが期待できます。一方、J-クレジットを買う側にとってはCSR(企業の社会的責任)活動の一環になったり、環境対策に力を入れていることをPRできたりと、さまざまなメリットが考えられます。

この制度が始まったのは2013年4月のこと。すでに5年ほどが経ちますが、一般的な認知度はまだまだのようです。みなさんも、この記事を読んで初めて知った、日常で見聞きしたことがない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

日常生活でカーボン・オフセット商品、
いくつ見つけられる?

J-クレジットの取引は主に企業間となります。そのため、普段の暮らしではその存在を実感する機会はなかなかありません。しかし、カーボン・オフセットという観点から探してみると、思わぬところに潜んでいるのです!例えば、お店で売っている商品でカーボン・オフセットのものが販売されていることがあります。パッケージなどにはそのような記載がなくても、実はカーボン・オフセット!なんてこともあるようです。ちょっと意識して身の回りを探してみると、案外見つかるかもしれません♪

参考
http://offset.env.go.jp/sengen/cof/index.html

==取材協力=============================
株式会社ウェイストボックス 小川晶子さん
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