47都道府県の柱プロジェクト~群馬県~

丸喜製材有限会社(群馬県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<群馬県の森林・木>
丸喜製材有限会社が所在地を置く群馬県高崎市にあるのが、古来より山岳信仰の地として崇められてきた榛名山(はるなさん)。山頂には榛名湖があり、周辺には伊香保(いかほ)温泉をはじめさまざまな温泉が湧き出ています。同社ではその山麗の美しい森で育まれた木々を、家づくりの良質な材料として使用しています。榛名山山麗には樹齢100年にもなる目が詰まった美しい榛名山のスギもあり、貴重な資源となっています。榛名の森のスギやヒノキを使うことで、日本の資源を未来につなぐ森づくりに貢献しています。

地元の山々に還元できる家づくりを

先代は宮大工、そして現社長の飯野喜美男さんが大工・棟梁を経て、平成元年に「丸喜製材有限会社」を設立。5代目となる専務の飯野勝利さんも福井県永平寺町の宮大工のもとで腕を磨き、現在棟梁を務めています。建築材は榛名・倉渕地区にあるスギ・ヒノキ・サワラなど地元の木から良材を選り抜いて製材し、家づくりまでを行っています。

今となってはほぼ地元材だけですが、勝利さんが群馬に戻って来た14年前は、外国産を中心とした木材が主要材料だったのだそう。しかし、それでは地域の山師や林業家のためにならないと、地元の木を使うよう地道に取り組んできたことが今につながっています。また、昔から大工の間では「100年かけて育った木は、製材して家になってからも100年もつ」と言われています。湿度・気温などその土地の気候にマッチした地元の材料を使うことは、家にとっても適合性が高く、負担も少ないです。輸送エネルギーを含めて地球に負荷がかからないというメリットもあります。家族とともに末永く住む家だからこそ、いつまでも安全で安心できること、そして健康で快適に暮らし続けることができる住まいであることが大切です。

MADE IN GUNMAの家を建てて、群馬の山を元気に!
今後も地元の山の健全化に向けて木の良さを多くの方に広めるべく、鋭意奮闘中です。

 

手刻みができる大工は減少傾向にあると言われています。そんな貴重な職人による家づくりができることが同社の強みの一つでもあります

手刻みができる大工は減少傾向にあると言われています。そんな貴重な職人による家づくりができることが同社の強みの一つでもあります

欅の丸太組み リビング吹抜け

 

丸太組の中心に45ミリ角の穴を開け、鼻栓で引き寄せ会います

梁が交わっているところに穴を開け、鼻栓※で固定しています。金具を使わなくとも、木だけを巧みに組み合わせることで丈夫な構造となります  ※ 「鼻栓」:ほぞを長くして、他の材を貫いて出し、その突き出た部分に打ち込む栓。(「日本国語大辞典」より)

上記の群馬県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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丸喜製材有限会社
群馬県高崎市中室田町460
TEL 027-374-2323
HP http://www.maruki-wood.com