47都道府県の柱プロジェクト~和歌山県~

高野山寺領森林組合(和歌山県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<和歌山県の森林・木>
弘法大師・空海が約1,200年前に開創した高野山。宗教の地としてのイメージが強いですが、昔から木材生産の山としても利用されてきました。主に寺院の建築・修繕用材として使用するために、江戸時代よりスギ、ヒノキ、アカマツ、モミ、ツガ、コウヤマキを「高野六木」として制定し、大切に保護・育成してきました。2015 年に行われた中門(約170年前に焼失)の再建では、その用材の8割以上に高野山の300 年生ヒノキが使用されました。高野山内で樹種の比率がもっとも高いスギは、淡いピンク色をした綺麗な赤身が特徴です。比較的標高が高い(約800m)ため、色が綺麗で目の詰まりの良い木が多く、また他産地に比べ虫害が少ないと言われています。

※ 「赤身」:丸太の断面は一般に中心部の色が濃く、その周辺は淡い色です。濃色部分を赤身または心材と呼びます

 

和歌山 (3)

赤門

悠久の歴史ある森林の木を届ける

高野山真言宗総本山金剛峯寺を中心とした寺院の森林における保育作業(地ごしらえ、植林、下刈り、枝打ち、除伐、間伐など)に取り組んでいる「高野山寺領森林組合」では、高野山から伐採・搬出してきた材の中でも高野スギ(40~60年生)を中心に製品化し、化粧柱や無垢フローリングとして提供しています。さらに、総本山金剛峯寺が所有する高野山から産出される木材を「高野霊木」としても販売。特に、家屋を守る柱材などについては以下3つの特典が付いてきます。(フローリングには付きません)

1. 総本山金剛峯寺より高野霊木証明書発行
2. 高野霊木の焼印
3. 高野山の森林案内

そのほか、高野山森林公園の管理や、主に県内の小学生に向けた林業教室、さらには一般向けに「森林セラピー」の企画・運営も実施。高野山の森林の持つ魅力をさまざまな角度から伝えています。

 

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保育作業の一つである「枝打ち」。これを行うことにより、柱や板として使うときに節が見えなくなります

上記の和歌山県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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高野山寺領森林組合
和歌山県伊都郡高野町高野山45-17
TEL 0736-56-2828
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