47都道府県の柱プロジェクト~福井県~

有限会社 平田木材店(福井県)

この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、名古屋・伏見にある「moriwaku cafe」と岐阜県の養老町と輪之内町にある「moriwaku market内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。

<福井県の森林・木>
福井県は木ノ芽峠(きのめとうげ)を境に南北で嶺北(れいほく)と嶺南(れいなん)に地理的に区別されることがあります。嶺北の奥越(おくえつ)地方は、県内でも特に雪が多く、日本でも有数の大雪地帯になっています。一方で、嶺北の海沿いや嶺南は、暖流である対馬海流の影響を受け、冬でも比較的暖かく、雪の量も奥越地方ほどはありません。福井県の森林は全体面積の約75%を占めており、洪水や水不足、土砂災害を防ぎ、県土を保全しています。

「京若狭材(きょうわかさざい)」という木材をご存知でしょうか。実はこの言葉、「有限会社平田木材店」がブランド化をするためにつくったものなんです。これは、福井県若狭(わかさ)地方から京都府北部エリアで生産された、スギやヒノキなどの国産材を指しています。冷涼な気候の影響により引き締まった材質が特徴です。

京若狭材

地域に適した材の提供と伝統受け継ぐ木材店

「有限会社平田木材店」では製材、建築設計施工、土木工事、建材流通業、不動産業に携わっており、木を幅広く活用しています。木の住まいづくりにこだわるために原木の見極め・加工・乾燥・製品化など原木選びから製品化までを一貫して行っています。

近くで育った木材である京若狭材を利用するのは、気候風土に合った素材選び、輸送コストやCOの削減が地域林業の活性化につながると考えているからです。また、冷涼な気候で育った若狭地方の木材、古くからの丁寧な育成方法がなされた京都の木材、それぞれの良さを活かし、ブレンドして適材適所に使用するのが平田流のこだわりだそうです。これまでに多くの施工事業を行ってきました。一般住宅ではしっかりとした国産材を柱や梁に使用し、日本の風土に適した、伝統的木造軸組工法で3世代が楽々住める100年住宅を基本とし推奨しています。さらに、公共工事においても京若狭材が使われています。例えば、高浜町庁舎と公民館の共有エントランスに納材した事例もあります。地域に合った素材を選び、住まいにおける健康と安らぎへのこだわりを持って活動しています。

 

エントランス

福井県産材が使用された高浜町庁舎と公民館の共有エントランス

昔

製材所として昭和35年に創業。昭和40年には建築業をはじめ現在まで建材流通、不動産業と部門を増設している

上記の福井県の木は森ワクカフェ(https://bit.ly/2K2wHfc)と森ワクマーケット(https://moriwakumarket.jimdo.com/にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!

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有限会社 平田木材店
福井県大飯郡高浜町和田1-28
TEL 0770-72-3456
MAIL soumu@hirata-wood.co.jp
HP http://www.hirata-wood.co.jp/